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私たちの“今”

ロザリオの月

2023年10月1日(日)

10月はロザリオの月です。

毎日私たちが祈っているロザリオについて再認識してみたいと思います。
ロザリオはイエス様の生涯を黙想しながら、聖母マリアの祈りを繰り返し唱えるもので、初代教会からはじまっていましたが、聖ドミニコや歴代の教皇たちに讃えられ、カトリックの信者たちに広まりました。カトリック教会では典礼として特に定められているわけでなく、私的な信心業として伝わってきました。
また、聖母ご自身が神を愛する人々にご出現になり、このロザリオの祈りを熱心に唱えるよう勧められました。そこには数々の奇跡が起こったことが歴史に刻まれています。今なお熱心な祈りの中に奇跡が起こっているかもしれません。
日本には16世紀にイエズス会の宣教師によって伝えられといわれていますがこの時期はキリシタン迫害が激しかったころですから、司祭のいない時代に自分たちだけで祈れる形として、また、迫害の苦しみを聖母にゆだね神の御助けをお願いする強い信心が生まれました。イエズス会の宣教師たちはロザリオを「コンタツ(ポルトガル語contas)=数える」と信者たちに教えました。まさに仏教の数珠(珠を数える)と同じ意味あいがあり、信仰を維持していくのに最適のコトバではなかったでしょうか。コンタツという言葉はつい最近まで長崎方面で使われた呼び名で、隠れキリシタンに限らず、カトリック信者は、朝夕の祈りの時も、また喜びにつけ、悲しみ、苦しみの生活の中でコンタツをまさぐり、この祈りを口ずさんできたのです。

三十年以上漁船に乗って・・・・それでも一つだけ彼は自分をほぐす術を心得ていました。網を引き揚げ、次の網を投入するまで数時間休む。
「みんな船倉の自室に戻るとですが、私は甲板に一人座って、ロザリオばするときが一番幸せです。一日、八本は操るとです。」
「誰のために八本も祈るとですか」
「教皇様や司教様のため・・・・・八本ではまだ足りんとです。」
                  (「預言者の言づて」古巣馨著(カトリック生活誌より抜粋)

今では「ロザリオrosa(ラテン語)=バラ」という呼び名が一般に使われています。アビラの聖テレジアは「祈りの際は熱心に雑念を払って強く断固とした態度で祈るように。(完徳の道)と強く勧めています。雑念ばかりの私の祈りへの警告です。M・F

 

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