この記事を5月に書いていますので、今お読みくださる皆さま方には合わない季節感で申し訳ありません。ただ、皆さまとともに子どもたちのために改めて祈りを捧げたく。
5月は私たち聖マリア在俗会がそのみ名を頂いたマリアさまの月、そして、日本の祝日子どもの日として子どもたちの健やかな成長と幸福を願う月でもあります。ところが…。
・小中高生の自殺者数529人(2024年度 1980年の統計開始以降過去最多)・貧困状態に置かれた子ども およそ9人に1人(ひとり親家庭では4割以上)
・児童相談所における児童虐待の相談対応件数 22万3691件(2024年度)
日本の教会は、このような悲惨極まる環境に置かれている子どもたちのために特別に祈ることを呼びかけました。とは言うものの、大人たちは実際身近に子どもたちの叫びを聞いたことがなく、ただニュースでのみ知らされる特異な事件の中の出来事に過ぎないと感じているのかもしれません。かつての私もそうでした。けれど今は、仕事を通じて傷ついた子どもたちの傍らにいますので、顔と名前を持った子どもたち1人ひとりの心の叫びが毎日聞こえてきます。今一番の祈りはSくんのためです。
就いた仕事をたった2日でやめてしまった17歳のYくん。借金もあり、次の仕事で給料がもらえるまでは生活保護で踏ん張るしかありません。小学生の頃に親の虐待から逃れサポートを受けながら生活を頑張り続けたYくんです。母マリアさま、彼が忍耐強く生活を立て直していくことができますように。また、よい同僚、上司に恵まれて、将来の希望を見出していくことができますよう母のマントで包みお支えください。そんな中、親と生活できない子どもを自分の家庭に迎え入れ育ててくださる方が少しずつ増えているのは希望です。
関係づくりのために林さん(仮名)と交流を続けている5歳のMちゃん。お風呂と夕食まで済ませて帰ってきたものの、しばらくして泣き出し、心配したおともだちから「はやしさんがよかったの?」と聞かれてうなずく姿。おさな子をいつくしむおとめよ、Mちゃんを愛情あふれる林さんと結び合わせてくださったことを心から感謝いたします。長く一緒に過ごしてきたおともだちや育ててもらった大人たちとお別
れし、林さんに飛び込んでいく勇気をMちゃんにお与えください。また、新づくめの家庭生活が始まれば、泣いたり愚図ったりしたくなることも多いでしょう。彼女が馴染んでいけるまで、林さんにも必要な助けをお与えください。(A.I)